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補聴器を着け始めてすぐの方から、こんな声をお聞きする事があります。
・車の走行音がうるさい
・水を流す音が大きくてビックリした
・紙の擦れる音が過大に聞こえて気になる
何故この様に感じてしまうのでしょうか?
聴力はご病気で急激に下がる事もありますが、多くはご年齢と共に徐々にゆっくり下がっていきます。
聴力がゆっくり下がる事で段々と生活音も小さく聞こえるようになり、自分でも気付かない内にとても静かな環境で毎日を過ごされている事が多いです。
皆様もご経験があるかと思いますが、騒がしい場所なら小さな音がしても気になりません。
しかし、静かな場所だと小さな音でも気になります。
これは脳が周りの環境に合わせて、音を感じる感度を変えているのが原因です。
難聴が進んでいる方は静かな環境で日々を過ごされているので、脳の感度が過敏な状況が継続します。
その様な音に過敏な状況の中で補聴器を着けるので、補聴器から聞こえてくる様々な生活音が過度に気になり「うるさい」「ビックリする」と感じてしまいます。
このような音に過敏な状態を解消するには、補聴器から聞こえる様々な生活音に慣れる事が大切です。
そのためには以下の3点を行っていただくと良いです。
・補聴器を毎日なるべく長い時間着けて、様々な生活音を自分から聞きにいく
・我慢できない大きな音がある場合は、早急に補聴器の調整を行う
・着け初めから2週間か1ヶ月に1度は購入店へ行き、慣れに合わせて補聴器の調整を段階的に進める
補聴器から聞こえてくる様々な生活音に慣れる為には、本人様の頑張りと補聴器の調整をするスタッフの技術が不可欠になります。これらを当店では総じて「聞こえのリハビリ」と呼んでいます。
衰えてしまった聞こえの回復に「聞こえのリハビリ」は不可欠です。
快適な聞こえを取り戻すために、ぜひ当店で一緒に取り組んでいきましょう!