公開日:
補聴器は聞こえを改善するために、ご自身の聴力に合わせて精密に周囲の声や音を増幅し聞き易くしてくれる医療機器です。
そのため、補聴器は片耳で50万円以上もする高額なものから、10万円以下のものと値段の幅が広い事でお困りの方も少なくないです。
ですが、インターネットなどで安価な補聴器や集音器を購入してしまうと、結果的に聞こえは改善されず、お金が無駄になってしまうこともあります。
今回は補聴器が高い理由と、補聴器の購入方法や安い補聴器との違いについて解説します。
補聴器が高い理由とは
ご自身に合った補聴器へするには、耳の形に型を合わせる、型や聞こえに合わせた音の調整をする等が必要です。それらをより精密に出来る補聴器ほど値段は高くなっていきます。
さらに、補聴器の値段の中には調整技術料というアフターケア代も含まれているため、それも値段が高くなる一因です。
ですが、補聴器は「管理医療機器」なので、非課税対象商品となるため消費税はかかりません。
補聴器の相場については以下の記事で詳しく解説しているので合わせてご覧ください。
ここでは補聴器が高い理由について解説します。
聞こえを改善する事が出来る
補聴器は聞こえを改善するために様々な機能を有していて、高い技術が詰め込まれていることが補聴器の値段が高い最たる理由です。
補聴器が医療機器として認可されるためには、国によって定められた数々の基準をクリアする必要があります。
そのため補聴器は一概に音を大きくしているわけではなく、ひとり一人の聞こえに合わせて精密に音の調整をする事で聞こえを改善することが可能です。
聞こえは人によって低音が聞こえにくい、小さい音が聞こえにくいなど異なるため、聞こえを改善する補聴器の開発には多くの時間と人手、そして費用がかかります。
なので、ひとり一人の聞こえに合わせて、聞こえを改善出来る事が補聴器の値段が高い最たる理由になります。
高性能な部品が使われている
補聴器には聞こえを改善するために高性能な部品が使われています。それも補聴器の値段が高い理由です。
補聴器の部品には音を拾うマイクや音を出力するレシーバー、音の情報を細かく分析・制御するアンプなどの部品があります。それら全てを補聴器の中に格納出来るように部品1つ1つが小型になっています。
医療機器の認可を受けるため、どのような環境においても聞こえが改善されるように開発をされているのが補聴器です。
高性能な部品を小型で耐久力も兼ね備えたものにする必要があるのも補聴器の値段が高くなる理由です。
アフターケア代も含まれている
補聴器の値段の中にはアフターケア代として調整技術料が含まれています。
聞こえは年月の経過で変化してしまうので、補聴器の再調整が必要です。
補聴器は聞こえに合わせて細かな調整をする事ができますが、ご自身で調整するのは困難なので補聴器のプロに調整をお願いしましょう。
アフターケアを継続して行っていくことで、快適な聞こえを維持できます。
補聴器の購入方法
補聴器を購入しようと思っていても、どこで購入をすればいいのかわからない方も多いです。補聴器の購入方法は3つあります。
- 補聴器専門店
- 補聴器取扱店
- 通販【集音器】
特に補聴器の購入方法がわからない事で、集音器を購入してしまうのは注意しましょう。補聴器の購入を補助する補助金制度について下記の記事では解説しているため、チェックしてみてください！
補聴器を購入するときに利用できる補助金制度とは？申請方法などを解説
補聴器専門店
補聴器専門店で補聴器を購入することができます。
補聴器は補聴器取扱店である眼鏡屋でも購入することができますが、今回紹介する3つの購入方法の中で補聴器専門店での購入がおすすめです。
補聴器専門店では経験豊富な補聴器の知識を有しているスタッフがいるためです。
補聴器はクリーニングや継続的に調整をしていく事が大切なため、補聴器のプロがいる補聴器専門店で、購入後のアフターケアが充実しているお店を選びましょう。
愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターは補聴器専門店として、お客様の聞こえを改善するために、様々なお話を聞いて最適な補聴器を選びます。
ぜひお気軽にご相談ください。
補聴器取扱店
補聴器取扱店は、眼鏡店・デパート・電気店で販売している店舗の事です。
補聴器取扱店で補聴器を購入する時は、補聴器を購入した後のアフターケアや聞こえに合わせた調整をしてくれるのかチェックしましょう。
補聴器取扱店では補聴器を購入後に調整をお願いしても、スタッフによっては調整が出来ない店舗もあるので注意が必要です。
いつお店に行っても、しっかり調整をしてくれるのが補聴器専門店の良い所です。
通販
インターネットの通販で補聴器を購入する方もいらっしゃいますが、補聴器ではなく集音器を間違って購入してしまう方もいるので注意が必要です。
集音器は補聴器よりも安価ですが、ひとり一人の聞こえに合わせた調整をする機能が無いため、聞こえの改善に繋がらない可能性があります。
さらに医療機器である補聴器を通販で購入するのは専門家の調整をしないまま使用を開始してしまうことになるので、聞こえのトラブルに繋がってしまうかもしれません。
補聴器は金額が高いので、実際に試しながら補聴器専門店で購入をするのがおすすめです。
安い補聴器との違い
補聴器の値段の幅は広いため、高額な補聴器と比較的安い補聴器には機能や音質などの違いがあります。
補聴器を購入する時に値段で決めるよりも、ご自身に合っている補聴器を購入することが大切です。実際に手に取り装用してみた感じやカウンセリングなどを受けて、ご自身に合った補聴器を見つけましょう。
ここでは高額な補聴器と比較的安い補聴器との違いについて解説します。
機能
高額な補聴器と比較的安い補聴器の違いは、補聴器に搭載されている機能の数です。
高額な補聴器は様々な機能を持っていて、聞きたい声を正確に捉える指向性機能や環境に合わせたボリューム調整をしてくれる自動ボリューム機能などが搭載されています。
比較的安い補聴器は機能の数こそ少ないですが、基本的な機能は揃っています。
どんな機能が自分には必要なのか実際に装用をして、試してみてください。
環境
補聴器はご自身の生活に合わせて選ぶことが大切です。
高額な補聴器は環境を選ばずに装用できますが比較的安い補聴器では環境を限定して装用する場合があります。
補聴器には3つの型があり、型によって金額の幅が異なります。
| 耳穴型補聴器 | 耳かけ型補聴器 | ボックス型補聴器 |
|---|---|---|
| 100,000円~680,000円 | 50,000円～670,000円 | 30,000円～130,000円 |
耳穴型はスポーツなど運動にも適しており様々な環境で装用することが出来ます。
耳かけ型は装用感が良いので着け心地が良く、長時間でご自身の生活環境に合わせ装用することができます。自分の普段の生活に合わせて補聴器を選ぶようにしましょう。
音質
高額な補聴器と比較的安い補聴器の違いには音質の違いもあります。
この音質の差は補聴器の機能の差もありますが、そもそもの部品の性能の違いからうまれます。
音質の良い補聴器は聞こえもクリアなので、快適に装用する事が出来ます。
高額な補聴器と比較的安い補聴器でどれくらい音質に差があるのか、試してみてください。
補聴器が高い理由｜まとめ
この記事では補聴器が高い理由について解説しました。補聴器は様々な条件をクリアした医療機器なため、値段が高くなっています。
初めて補聴器を購入する方は、実際に補聴器のプロである補聴器専門店に足を運ぶことが大切です。
愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターでは補聴器の値段が高いことで難聴に悩まされるよりも、ご自身に合った補聴器を装用して聞こえを改善して欲しいと願っています。
愛知県・岐阜県で「自分に合った補聴器を探している」という方は、お近くの愛知県補聴器センター・岐阜県補聴器センターへお気軽にご相談ください！
お近くの補聴器センターを探す